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その他の疑問

質問
自宅の合併浄化槽が紙詰まりがひどくてオーバーフローしていると業者の方から指摘されて、おそらく家で重曹を掃除に使っているため、トイレットペーパーが重曹で固められているのだろうとのことでした。 トイレットペーパーとティッシュペーパーの違いは湿潤紙力増強剤を使っているかどうかで、トイレットペーパーは水に溶けやすいように増強剤は使わず、ティッシュペーパーは強度を上げるために使っている、湿潤紙力増強剤に重曹が使われているというような話でした。
重曹にトイレットペーパーを固めてしまい、紙詰まりの原因になるような性質はあるのでしょうか?

答え
日本で家庭用合併浄化槽を設置して重曹をお使いの住宅は、 下水道の未整備地域を始めとして現在も相当数あると思われますが、 重曹が原因で紙詰まりというお話は、これまでうかがったことがありません。

メーカーの違いやタンクの容量、浄化能力、生活のご様子など、 さまざまな条件があると思いますので、今回のケースが、 本当に保守管理業者の言う通りであるのどうか、 残念ながら私どもCPPでは判断いたしかねますが、 一般に、貯留スカム(目詰まりの原因となる汚泥)の64%は、 トイレットペーパー由来との見解があるようです。
http://www.jsa02.or.jp/01jyokaso/02_2_1309.html
(月刊浄化槽2013年9月号)

また、重曹を使う使わないにかかわらず、そもそもトイレットペーパーは、生物分解性が低いので、極力、浄化槽に流さぬよう努める実践者さんも数多くいらっしゃいます。
http://d.hatena.ne.jp/musikusanouen/20110228/1298904644
(ブログ一例)

そのほか、さきほどの月刊浄化槽の記事には、ダブルよりシングルを使うと約15%、温水洗浄機能を使うと約30%、トイレットペーパーの使用量が減る傾向にあるとの報告があります。

重曹は浄化槽内の微生物群に何ら悪影響を及ぼしませんが、浮遊するセルロース(トイレットペーパーのふやけたもの)が、少なければ少ないほどやはり浄化槽への負荷は少ないと考えられます。
(2015/6/15)

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