精油の詳しい紹介
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11.リトセア
12.カモマイル・ジャーマン
13.ゼラニウム・エジプト
14.ブラックスプルース
15.イランイラン
16.グレープフルーツ
17.サイプレス
18.カモミール・ローマン
11.リトセア
学名:Ritsea citrata/科名:クスノキ科/種子(実)を水蒸気蒸留/主な産地:中国、ベトナム
はじめての方はぜひお試しください。爽やかな香りのファンになります!
レモングラスに似た強い酸味を感じる果実を実らせ、香り高い葉と花をつけるアジア原産の熱帯樹木です。常緑の低木で小さい果実(種子)が熟し、潰すとレモン様の香りがします。メイチャン、リツェアクベバ、マウンテンスパイストゥリー、タイワンヤマクロモジという名で呼ばれることもあります。
爽やかな香りのこの精油は石けん、香水、デオドラント剤の成分として広く用いられています。

【主な成分とその作用】
テルペン系アルデヒド類の主な作用→抗炎症作用、鎮痛作用、鎮静作用
シトラールの固有作用→抗ヒスタミン作用、抗菌作用、抗真菌作用、鎮静作用
モノテルペン炭化水素類の主な作用→鬱滞除去作用、抗炎症作用、抗ウィルス作用
リモネンの固有作用→肝臓強壮作用、腎機能促進作用、蠕動運動促進作用
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心に
シトラス調の親しみやすい香りですが、柑橘類の精油より「輝き」を感じます。落ち込んだ気持ちを高揚させ、勇気づけたいときにおすすめです。
体や美容に
皮脂のバランスをとるのを促しますので、石けんシャンプーの友「リン酢」の香り付けにピッタリです。脂っぽいヘアの方におすすめします。
ティートゥリーやペパーミントの精油で作るいつもの重曹の歯磨きペーストに、ほんの少量を垂らすとシトラス調の香りが加わり、親しみやすさがアップします。
暮らしに
抗菌作用や抗真菌作用がありますから、香りつきビネガーや香りつき重曹を作って、キッチンや洗面所、浴室など水周りのお掃除に使うと、カビや嫌な臭いの発生を抑えるのに効果的です。
12.カモマイル・ジャーマン
学名:Matricaria recutita/科名:キク科/花を水蒸気蒸留/主な産地:エジプト、スロベニア
メディカルな青い精油
風がそよぐと、辺りにりんごの香りが流れる草原はカモマイルの畑。
風邪をひいたとき、おなかの具合が悪いとき、お茶や入浴剤として活躍してくれ、優しいお母さんの草とも呼ばれる薬草です。おなかをこわしたうさぎのピーター母さんに淹れてもらってが飲んだのもカモマイルのお茶。
カモマイル・ジャーマンは動物も人も癒す力があるのですね。
フレッシュやドライハーブのときは甘い香りで抽出物も黄色ですが、精油は少し生臭く感じるほどの濃厚な香りで、抽出物はアズレンを含んでいるため青色をしています。
ちなみにカモマイルはカモミールのこと。和名はカミツレ。ジャーマン種のカミツレのエキスを配合したローションや石けん、入浴剤がデリケートな肌のための美容用商品として多く販売されています。
また、エキスには髪を柔らかくしたり、色を明るく輝かせる効果も知られており、シャンプーやリンスに配合されています。

【主な成分とその作用】
酸化物類のビサボロールオキサイドA→抗炎症、抗痙攣
セスキテルペン炭化水素類のガマズレン→抗アレルギー、抗ヒスタミン、抗炎症、鎮掻痒、皮膚組織再生
セスキテルペンアルコール類のα-ビサボロール→抗炎症、抗腫瘍、鎮痙攣
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心に
香りは草を凝縮したような濃厚な強い香りです。(これは好みの問題ですが)室内にいつも漂わせておきたい芳香とは言い難いです。
しかし、ラベンダー・アングスティフォリアやフランキンセンスや柑橘系の精油と組み合わせることによって、「深みのある安心感あふれる香り」を楽しむことができるでしょう。
体や美容に
他の精油にはあまり含まれていない「アズレン」が、かゆみを抑えたり、炎症を抑えるのに非常に有効な成分として働きます。
アズレンには抗ヒスタミン効果により各種アレルギー疾患に効果がある他、組織再生作用があり、アトピーなどで特にかゆみがひどい場合の処方に加えると効果が期待できます。
暮らしに
手作り石けんに色付けしたいときにカモマイル・ジャーマンを使います。でも、完成品が100%お望みの青い色になるかはわかりません。少しグレーを帯びた青だったり、グリーンに変わってしまったり。そこが手作りの面白さなのですが・・・。グリセリンを含むMP石けんの基材を使う場合は、鮮やかな青い色が楽しめます。
13.ゼラニウム・エジプト
学名:Pelargonium asperum(Egypt)/科名:フウロウソウ科/花と茎葉を水蒸気蒸留/主な産地:エジプト
魔よけの香り?
ゼラニウムの品種は数百種類あります。西洋では家のまわりに植えて、魔よけにしていました。葉や茎に独特な青臭い強い香りを持ちますね。丸く固まって咲く花も赤やピンクや白など鮮やかで印象的です。ヨーロッパの窓辺に見られるのは、その伝統を受け、災よけにしているためだそうですが、アロマテラピーで使用する精油となるゼラニウムとは異なります。
精油となるゼラニウムはニオイテンジクアオイを由来とする草本で、シトロネロールやゲラニオールという成分を持ち、それらはバラの成分でもあるため一般的に「ローズゼラニウム」と呼ばれています。

【主な成分とその作用】
モノテルペンアルコール類のシトロネロール→鎮静、筋肉弛緩、血圧降下、蚊忌避
モノテルペンアルコール類のゲラニオール→鎮痛、収斂、皮膚弾力回復
エステル類の共通作用→鎮痙攣、神経バランス回復、鎮静、抗炎症
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心に
不安と抑うつを落ち着かせる効果と元気を与える効果と両方を持ちます。
交感神経と副交感神経の安定作用に優れているので、心のバランスを取り戻させ、副腎皮質に対する作用を通じてストレスから解放させます。
体や美容に
皮脂の分泌を調整し毛穴を引きしめたり、皮膚の弾力を回復させたり、細胞の再生を促すなど、スキンケアには多くの嬉しい効果を発揮してくれます。
ホルモン系の働きを正常にする機能があるところから、月経前症候群や更年期の不定愁訴など女性のトラブルにも活躍します。
暮らしに
成分のシトロネロールには蚊忌避作用があります。これを活かしてナチュラルな蚊よけに。
甘いローズに似た香りの中に、グリーン調の香りも併せ持ちます。アロマライトやディフューザー、あるいはスプレーで室内に漂わせてもいいでしょう。このときにグレープフルーツやレモン、スィートオレンジなどの柑橘系の精油を一緒に使うと、心地よさがグンとアップします。
14.ブラックスプルース
学名:Picea mariana/科名:マツ科/針葉を水蒸気蒸留/主な産地:カナダ
ブラックスプルースで空想森林浴
ツーンとした清涼感と苦味を併せ持つウッディな香りです。カナダの森の奥を歩いているようなイメージで深呼吸すると、穏やかな気持ちになり元気を取り戻せそうです。
ブラックスプルースはマツ科トウヒ属。クロトウヒとも呼ばれています。
学名がPiceaから始まるものがスプルース(トウヒ=唐檜)の仲間。
大地が水苔などに覆われた湿地で平均10m程に育つブラックスプルースの木は、主にパルプ材に使われ、カナダでは大切な輸出品目だそうです。
またクリスマスツリーはモミの木ではなくてこのスプルースだという説もあるようです。

【主な成分とその作用】
モノテルペン炭化水素類の共通作用→鬱滞除去、抗炎症、コーチゾン様、抗ウイルス
モノテルペン炭化水素類のαとβ-ピネンの作用→強壮作用
エステル類の共通作用→鎮痙攣、神経バランス回復、鎮痛、抗炎症、血圧降下
エステル類の酢酸ボルニルの作用→不整脈調整
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心に
森林特有の針葉樹の香りピネン類を多く持つので疲労回復に効果的です。
交感神経の高ぶりを抑えて副交感神経の働きを活性化しますので、衰弱した神経や極度の疲労を回復させるのに有効です。
体や美容に
コーチゾン様作用があります。
コーチゾンとは副腎皮質ホルモンの一種です。抗アレルギー作用があり、内分泌系疾患、関節炎、アレルギー疾患、気管支炎、喘息の治療に用います。
ブラックスプルースの精油も炎症を鎮める作用があるため、アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるのに効果が期待できます。鬱滞除去や血行促進作用もあるので、足のむくみや痛みの改善にも。
暮らしに
抗菌作用や抗ウィルス作用を持つ森の香りの清々しい精油ですから、室内の空気浄化にはとても適しています。
15.イランイラン
学名:Cananga odorata/科名:バンレイシ科/花を水蒸気蒸留/主な産地:マダガスカル
甘く官能的な香り。ロマンチックなムードを高める媚薬
マレー語で「花の中の花」という意味を持つ植物。甘美で人を陶酔させるような魅惑な香りで、高級なフレグランスの原料として珍重されてきました。濃厚な香りのため敬遠する人もいますが、様々な素晴らしい作用を持つ魅惑に満ちた精油です。

【主な成分とその作用】
+と−のセスキテルペン炭化水素類を持つ→鎮静、抗炎症、強壮刺激
(ゲルマクレンD、α―ファネッセン、β―ファネッセン)
エステル類の共通作用→鎮痙攣、神経バランス回復、血圧降下
酢酸ベンジルの固有作用→興奮作用
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心に
不安やショック、極度の緊張やストレスをやわらげ、恐怖の感情をときほぐす力があります。精神面での集中力をつけ、気持ちを安定させる効果も期待できます
体や美容に
ホルモンのバランスをとる作用があることが有名で生殖器系に結びついたいろいろな障害にその価値を発揮します。また冷感症や性的衰弱など性的な障害を好転させる力があることで有名です。
暮らしに
柑橘系の精油と混ぜて使うと濃厚な甘さが消えてとても使いやすくなります。重曹に垂らすだけで緊張感をやわらげてくれる室内フレグランスになります。
16.グレープフルーツ
学名:Citrus paradisii/科名:ミカン科/果皮を圧搾/主な産地:イスラエル、アルゼンチン、イタリア
ほんの少しの苦味と甘さを持つ、むきたて絞りたてのフレッシュな香り!
果汁たっぷりの新鮮なグレープフルーツそのものの香りは実に爽やか。最近ではこの香りを嗅ぐだけで痩せる効果があると報告され、ダイエット商品の香料として注目を集めました。

【主な成分とその作用】
モノテルペン炭化水素類の共通作用→鬱滞除去、抗炎症、抗ウィルスなど
d−リモネンの固有作用→肝臓強壮、腎臓機能促進、蠕動運動促進、血圧降下
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心に
沈みがちな気持ちを高揚させて明るく元気にし、幸福感やリフレッシュ感を与えます。
体や美容に
体内脂肪の分解を促すホルモンの分泌を活性化したり、d−リモネンの働きにより血行を促進して代謝を高める作用も得られ、ダイエットの見方に。
☆フロクマリン類を含み光感作作用があるため、トリートメントオイルなどにブレンドした場合は直射日光に4〜5時間は当たらないこと。
暮らしに
南国の楽園を想わせるような爽やかな香りは多くの方に好感を与えます。室内に漂わせれば空気浄化と共に心身の疲労回復にも有効に働きます。
17.サイプレス
学名:Cupressus sempervirens/科名:ヒノキ科/葉付き小枝を水蒸気蒸留/主な産地:モロッコ、フランス
スッキリと心身が引き締まる、「永久」を意味する香り
地中海沿岸地方によく見られる針葉樹で日本名はイトスギ。腐朽しにくいため、古くから船や彫刻や棺、寺院の扉などの用途に使われてきました。学名のsempervirensは永久に生きるという意味を持ちます。
スッキリしたウッディな香りの成分には体の余分な水分を除去していく働きがあることで知られています。心身共にスッキリしたいときにおススメの精油です。

【主な成分とその作用】
モノテルペン炭化水素類の共通作用→鬱滞除去、抗炎症、コーチジン様、抗ウィルス、抗菌
モノテルペン炭化水素類のα―ピネン→リンパ強壮、静脈強壮、鬱滞除去
モノテルペン炭化水素類のδ―3−カレン→鎮咳
セスキテルペンアルコール類のセドロール→リンパ強壮、静脈強壮、鎮静、鬱滞除去、エストロゲン様
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心に
森林の空気に含まれるα−ピネンやδ―3−カレンを多量に含むので森林浴効果が期待できます。気持ちを引き締め、冷静な判断と決断を促します。
体や美容に
体内に鬱滞する水分や老廃物などを体外に排出する働きに優れていますので、むくみを改善して体を引き締めたいときのトリートメントオイルや浴剤に用いるとよいでしょう。
咳を鎮める働きもあります。流感、気管支炎、また喘息のために生じる咳を軽くするのに役立ちます。
暮らしに
暮らしにサイプレスの材木のチップは虫除け効果があるとされ、建物の床下にまかれたという記録もあります。サイプレスで香りをつけた重曹入りのサシェをタンスに入れれば防虫バッグになります。抗菌作用にも優れています。重曹やビネガーに香りをつけて「お掃除しながら森林浴」はいかがでしょうか。家事の効率がアップするかもしれませんよ。
18.カモミール・ローマン
学名:Chamaemelum nobile/科名:キク科/花を水蒸気蒸留/主な産地:フランス
甘いリンゴのような香りの精油
カモマイル・ローマンの花とカモマイル・ジャーマンの花はとてもよく似ています。花の中央の黄色い部分を指でちぎってみて中が空洞ならジャーマンと見分ける方法がポピュラーです。二つの精油は明らかに違います。ジャーマンは青色ですがローマンは淡い黄色。そしてリンゴを想わせる甘い濃厚な香りです。

【主な成分とその作用】
エステル類の共通作用→鎮痙攣、神経バランス回復、鎮静、鎮痛、抗炎症、血圧降下
(アンゼリカ酸イソブチル、アンゼリカ酸イソアミル)
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心に
フルーティーで温かみのある香りは心配事から解放し心を穏やかにするきっかけになってくれます。夜、ベッドルームに香らせると安らかな眠りを誘う香りとしても有名です。
体や美容に
カモマイル・ジャーマンよりは弱いのですが痙攣や痛みやかゆみ、炎症を抑える作用に優れています。敏感肌やアレルギー性の皮膚疾患にもよく、クリームやローション作りに手放せない精油です。
暮らしに
薬理に優れた高価な精油ですが、ほんの1滴をいつものラベンダーやスイートオレンジの香りつき重曹に加えるだけで、ふんわりとした陽だまりを想わせる温かみのある香りにアップし香りの持続も良くなります。
-参考文献-
・ケモタイプ精油辞典 編集・発行 NARD・JAPAN
・はじめての『アロマテラピー』 著者・発行 (有)トータルサポート 馬場雄一郎
植物イラスト:今津久美
