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話題1012 | ■「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:32 | |
ioです。この話題は、以下の問題提起に対して話し合われたスタッフログを代理投稿して公開します。 洗濯については、石けんよりも先に重曹を投入するという、これまでよりスマートな新手法が広く普及するまで、 機会あるたびにどんどん、広くディスカッションや説明を重ねていければと思います。 閲覧の皆さまもどうぞおおいにライブな知恵の発展を、 家庭での実験やフォーラムへの投稿を通じて、ご一緒に楽しんでくださいませ。(^^) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Wed, 21 Dec 2005 13:25:48 +0900 From: io Subject: 最近の新聞記事より −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最近の、ある新聞コラムについて問い合わせがありました。 洗濯に石けんと重曹の併用は逆効果、というお話があったそうです。 そのことについて、CPPのお考えをお聞かせくださいとのことでした。 > 洗濯のときに石けんと重曹を併用するのは石けんのpHを下げてしまうのですすめられない旨の記載がありました。 > pH8.2+pH10で、石けんのpHを下げてしまい、重曹が役立たないというより、石けんの足を引っ張るくらいといいます。 > これまでpHのことは念頭になく、重曹の軟水化作用によって石けんが溶けやすくなる効果だけを考えていましたが、どう考えていけばよいでしょう。 このお問い合わせに対し、まず「洗濯」という作業に関して私の見解を述べますと、 ・汚れを落とすという作業はpHが高いだけで有利不利が決まるのではない ・重曹を先に投入し、石けんを相補的に使う方法をオススメ。その理由は… (1)重曹の緩衝作用によって溶液が常にアルカリ側に保たれること (2)重曹の緩衝(中和)作用によって独自に汚れ落ちが進むこと (3)重曹の軟水化作用によって泡立ちが早まり石けんカスが減ること ・重曹の使用量は洗浄水の0.2%、そこに入れる石けんは3割減なので、 むしろ重曹と石けんを併用すると重曹も石けんも量を減らすことができる ・すすぎが楽になるので水の使用量も減らすことができる ざっとこんなところが思い浮かびますが、いかがでしょうか。 間違いや抜けなどありましたら、どんどんご指摘ください。 それと、私たちの使用実感なども添えたいなと思います。 よろしくお願いします。m(_ _)m ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿8 | ■投稿3に対して訂正 shus 2006/1/10(火)09:57 | ▲ |
こんにちは。 投稿3に対して、コメントが違う所があるので訂正します。 布ナプについてですが、 水で血液を落としてから重曹水に漬け込むのではなく、 血液が付いたまま重曹水に漬け込んだ方が汚れがよく落ちます。 ( ) |
投稿7 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io 2005/12/27(火)12:02 | ▲ |
のんちゃん、bubuさん、shusさん、kaoriiikoさん、らぎーさん、lohasさん、 みなさま知見と使用実感をありがとうございました。少しまとめて、 先日いただいたお問い合わせへの回答といたしました。ご協力心よりお礼申し上げます。 さて、この先は、もっとオープンなディスカッションの展開にまかせましょう。 日本、いや世界には、さまざまな水と暮らす生活があるはずです。 洗濯機もいろいろでしょうしね。(^^) どんな場所で、どんなお洗濯をしたら、どんな方法がベストなのか、 みなさまの知恵と工夫が集まれば集まるほど、私たち全体の環境に対する目が開かれ、 よりかしこくなっていけることだろうと思います。 これからもいろんなご意見、お待ちしていますね。 ではでは。また。 ( ふう、代理終わり(^^; ) |
投稿6 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:53 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Mon, 26 Dec 2005 10:48:37 +0900 From: Lohas −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・洗濯における石けんの洗浄力とpHと重曹の関係について 以下の如く考えます。 結論としては石けん液に重曹を添加するとpHは下がるが 洗浄力はやや上がると考えられます。 (1)石けんの洗浄力は、その界面活性力によるもので 石けんは水中でミセル(会合体)をつくり、その中に 汚れを包み込んで水に溶解(分散)させる力があるからです。 但し、石けんは濃度が薄かったり(0.1%以下)液が酸性だったり すると、酸性石けんができ、ミセルが出来ず界面活性力がなくなります。 それを防ぐために30リットルに30g以上投入したり、炭酸塩などの アルカリ助剤を加えたりするのです。 また、水中のCa などの金属があるとCa石けんとなり、石けんが 不足するので金属封鎖(軟水化)剤を加えたりすることもあるのです。 (2)石けんの界面活性力、ミセル力をみる目安としては泡立ちがいいと思います。 泡がたつということは水の表面に石けん分子が集まりミセルが出来ているためと 考えられます。 (3)以下の実験をしてみました。 1)1リットルの水に約1ccの粉石けんを溶かす →pH 9.6 かきまぜるが泡立たず 2)さらに1ccの粉石けんを溶かす →pH 9.8 かきまぜるが泡立たず 3)さらに1ccの粉石けんを溶かす →pH 9.9 泡立つが10秒で消える 4)さらに重曹を3cc加える →pH 8.8 泡が立ち、30秒泡が消えない 5)さらにカセイソーダを1cc加える →pH 9.9 同上 6)さらに重曹を3cc加える →pH 9.6 泡が立ち、60秒、泡が消えない 7)さらに重曹を3cc加える →pH 9.4 泡が立ち、60秒たっても泡が少し残る 8)さらに重曹を3cc加える →pH 9.3 泡が立ち、60秒たっても泡が少し残る 9)さらに粉石けんを1cc加える →pH 9.3 泡こんもり、ずっと消えない 以上より、 ・重曹は石けん液に加えるとpHを下げるが泡立ちをよくする。(臨界ミセル濃度を下げる) ・カセイソーダはpHを上げるが泡立ちには効果が無い。 ・粉石けん濃度を高めると泡立ちがよくなる。 ことがわかります。(重量ではなく計量スプーンで入れたので 正確ではないが傾向としてはわかると思います。) このことから件のコラムの考え方は正しくないと考えられます。 泡々洗濯法を提唱しているのならなおさらです。 但し、実際の洗濯では水の性質(硬度)、汚れの質と程度 洗濯物の量、洗濯機の種類(物理的力)、水の温度、粉石けんの種類と量など、 複雑なので正確には評価できない面があります。 一般的には炭酸塩配合の粉石けんをよく溶かし、物理的な力がよく加わるような 洗濯機で洗濯量を少なくして、水の温度を上げて洗濯することがよいと考えます。 なお、重曹は炭酸塩の一つですが、炭酸ソーダより中和力が半分なので通常の 洗濯には積極的にはすすめませんが、上記結果より、適宜、活用出来ると思います。 ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿5 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:49 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Sun, 25 Dec 2005 23:37:17 +0900 (JST) From: らぎー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化学的にはioさんの見解で正解だと思います。 重曹による軟水化についてですが、 重曹を水に溶解すると下記のように電解します。 NaHCO3 ⇔ Na+ + HCO3- このとき発生したHCO3-は水中で下記の平行状態にあります。 HCO3- + OH- ⇔ CO3 2- + H2O このCO3 2-イオンが水中のカルシウム分と結合して炭酸カルシウム(CaCO3)になります。 CaCO3は水に溶けませんので結晶となって沈殿します。 カルシウムイオンはご存知のように石鹸カスを作る原因です。 つまり重曹をあらかじめ洗濯水に入れることによって、カルシウム分をCaCO3で沈殿除去することにより、 石鹸カスの生成を防止する効果が期待できるのは間違いないでしょう。 ただし、洗濯水全量をあらかじめ軟水化しなければ意味がありませんので、 洗濯に使う水を全部ためて最初に重曹で処理し、あとから石鹸を入れるという手順をとらなければなりません。 (アワアワ洗濯の場合、少量の水で石鹸を溶解して、あとから洗濯水をいれるという手順だったと思います。) また、重曹を水に溶かした時のPHですが、PH自体、溶けている重曹の量=濃度に影響されますので、 よほどの量を溶かし過ぎない限り石鹸に悪影響がでるようには思いません。 この点については、今のところ詳しい知見がございませんので、何かわかりましたら連絡申し上げます。 ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿4 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:44 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Thu, 22 Dec 2005 19:02:54 +0900 From: kaoriiiko −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 未だに重曹 + 石鹸の洗濯がうまくいかないでいる私ですので、 大したことは書けないなぁーと思っていたのですが。。 本洗いの時に泡が立たないけれど、すすぎになると元気に泡が立つ というよくわからない現象に悩まされていて、 うまくいかないなーと思っていたときに、NHKで石鹸生活の実演を見たので、 それをやってみよーと思って、石鹸だけで洗濯をしたことがあります。 (本洗いをする前によおーく泡を立たせること、というものでした。) でも…。 重曹 + 石鹸の時よりも、当たり前ですが、やっぱり石鹸カスが多い。 折角カビの掃除をしたばかりだったのに、これじゃぁ、また 元の木阿弥!と、嫌悪感を感じました。洗濯機のカビについては、 どう考えるのでしょうか?? すすぎに重曹を使うと、石鹸だけよりも断然泡の消え方が違うと思います。 私が言えることは、これだけかな。。。 (いつになったら、重曹石鹸洗濯がうまくいくんだか。。(;_;)) 以上です。 ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿3 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:41 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Thu, 22 Dec 2005 11:02:05 +0900 (JST) From: shus −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちは。 以前いろんな実験のphを報告したのを覚えていますか? 石けんのphや洗濯実験のphなどなど。 それと、昨年の液体石けん実験の時も報告したのですが、 液体石けんを水で薄めたものより液体石けん+重曹水の方が、 ラードのような汚れをよく落としてくれました。 のんちゃんの書かれていた重曹水への漬け込みのことですが、 布ナプで実験をしたことがあり、 (1)水で血液を落としてから重曹水へ漬け込む (2)そのまま重曹水へ漬け込む 結果は、(1)のほうがきれいになります。(2)の方がシミになるのです。 ioさん、のんちゃん、bubuさんの意見に賛成! ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿2 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:38 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Wed, 21 Dec 2005 23:13:58 +0900 From: bubu −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちは いや〜、ioさん、のんちゃんに同感です。 私の使用感を言うと、地下水のときは硬度がとても高かったので、 ものすごい石けんカスでした。 石けん洗濯で厄介なのは石けんカス。 重曹を使うと石けんの量が絶対的に減りますので、 石けんカスとの戦いは半減されます。そして、すずきが楽になるので、 洗濯の仕上がりもきれい。 一緒に使った方が、お得だと思うなあ。 洗濯に使ったときはこうですが、 先日の講習会で、粉石鹸と重曹をあらかじめ混ぜておいて、 食器洗いのときにスポンジにつけて洗っているが、 泡立ちがよくなくて使いづらい、という方がいらっしゃいました。 確かに、この場合、泡立ちという点からは石けんだけの方がありますね。 重曹は泡を安定させるけど、泡立ちを押さえる(泡が小さくなる)。 一緒に使うよりは、重曹を先に使って、それでも汚れが落ちないときは、 石けんを使うといいですよとお答えしました。 どういうときに使うかでも違ってくるのでは。 一緒に使うとき、分けて使うときがある。 でも、どちらにしても「一緒に使わない方がいい」ということは 無いような気がします。 以上です。 ( 代理ざんまい!(^^; ) |
投稿1 | ■Re0:「石けん+重曹」洗濯は石けんの無駄使いか io(代理投稿) 2005/12/27(火)11:35 | ▲ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Date: Wed, 21 Dec 2005 15:55:43 +0900 From: のんちゃん −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちは、のんちゃんです。 使用感もということなので、書かせていただきます。 > ・汚れを落とすという作業はpHが高いだけで有利不利が決まるのではない そのとおりだと私も理解しています。 現実、(市販品よりも)phの低い手作り石鹸で、汚れの首輪などをこすっておく と、(特にセーターなどは顕著です)市販の石鹸より汚れ落ちが良いのは、石鹸とグ リセリンによる界面活性効果ではないかと思います。 普段のお洗濯では、これが重要だと思います。 また、重曹だけで洗濯をすると、繊維がへたるのが早いということを考えれば、アル カリ度が高ければいいということはないと思います。 本当に、phが、アルカリに傾いているだけで汚れ落ちと比例するのなら、極端な 話、苛性ソーダで洗濯すればよいということになります。(繊維ぼろぼろでしょうね ・・・・^_^;) また、市販品に「中性洗剤」なるものが存在していて、それでも汚れは落ちますから (使いたくはないですけど・・・・)phだけの問題でないことは明らかではないか と思います。 石鹸が効果的に働くのは、その界面活性作用をいかに上手に使うかということなの で、濃度・温度の方がよほど重要ではないかと考えます。 確かに、phセンサーで測ってはいませんが、石鹸と重曹水を混ぜて、実際はどのく らいのphになるのかもやってみないといけないなあ・・・と思いました。 でも、石鹸のphを引き下げることになっても、緩衝作用によって、それ以下に下げ ることもないわけですから、逆に、安心して使えるのではないかと思います。汚れを 落とすのに、ph10もは実は必要ないのでは・・・と、重曹を使っていて思いま す。 だって、合成洗剤を使っていたときより洗濯物ははるかにきれいです。 > ・重曹を先に投入し、石けんを相補的に使う方法をオススメ。その理由は… > (1)重曹の緩衝作用によって溶液が常にアルカリ側に保たれること 感じとしては、アルカリ度が下がらないので、たとえ、泡立ちが悪くなっていても、 石鹸だけで洗う時のような、再汚染状態にならないので快適! > (2)重曹の緩衝(中和)作用によって独自に汚れ落ちが進むこと 付け置きをしておいた重曹水ごと洗濯機に放り込むと、すでに、重曹で汚れが中和さ れているので、汚れ落ちがいいのと、重曹水ごと使えるので無駄がない。これを、た だの水でやると、ものによっては、しみこんでしまって、逆に汚れ落ちが悪くなるこ ともある。 > (3)重曹の軟水化作用によって泡立ちが早まり石けんカスが減ること > ・重曹の使用量は洗浄水の0.2%、そこに入れる石けんは3割減なので、 > むしろ重曹と石けんを併用すると重曹も石けんも量を減らすことができる > ・すすぎが楽になるので水の使用量も減らすことができる 冬場、熱いお湯で、完璧に溶かした重曹水を洗濯機に入れると、あっという間に泡が 立つので実感します。 今は、ドラム式を使っているので、それでなくても、石鹸の量は減りましたが、コン パクト洗剤並の量で洗っています。 使っている石鹸の量が少ないので、すすぎはほとんど完璧かもしれない・・・・。 2度目のゆすぎの水はかなり澄んでいます。ドラム式なので、開けることは出来ませ んが、見えるので・・・泡も立っていないし、向こうの端の洗濯物までクリアに見え ます。 > > ざっとこんなところが思い浮かびますが、いかがでしょうか。 > 間違いや抜けなどありましたら、どんどんご指摘ください。 > それと、私たちの使用実感なども添えたいなと思います。 > > よろしくお願いします。m(_ _)m こんなところです・・・・。 ( 代理ざんまい!(^^; ) |
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