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話題567 | ■液体せっけんの金属イオン封鎖剤について masu 2003/9/27(土)14:42

久しぶりに来ました!
カキコするのは2年ぶりくらいですが、ずっとナチュラルクリーニング続けています♪
そして、最近、義母様にも重曹を分けて 徐々に広がりつつあり、とても嬉しいです。

さて、質問なのですが、台所用液体せっけんをいつもと違うのを注文したところ、成分の中に、せっけんいがいでは「金属イオン封鎖剤」というのが入っていました。
調べたところ金属イオン封鎖剤は、自然界で分解されないらしいのです。。
こちらの方が割安なのですが、皆様はこういうのは避けていらっしゃいますか?
これは入っていたほうが良いものなのか、できたら入っていないほうが良いものなのかわからなくて。
金属イオン封鎖剤についてご存知の方、教えてください。よろしくお願いします。

( 妊娠することができ、子供も9ヶ月になりました )


投稿2 | ■Re1:液体せっけんの金属イオン封鎖剤について masu 2003/9/28(日)23:56

> masuさん、こんにちわ。
> 久しぶりにいらしてくださったとのこと、ありがとうございます〜。
> しかも近く赤ちゃんが生まれる。。。おめでとうございます〜(^^)、これからの暮らしがますます楽しみですね。
ありがとうございます!!
私も来れてとても嬉しいです。
あ、ちなみに子供は妊娠9ヶ月ではなくて生後9ヶ月です!!説明不足でごめんなさい。

>
> > さて、質問なのですが、台所用液体せっけんをいつもと違うのを注文したところ、成分の中に、せっけんいがいでは「金属イオン封鎖剤」というのが入っていました。
> > 調べたところ金属イオン封鎖剤は、自然界で分解されないらしいのです。。
> > こちらの方が割安なのですが、皆様はこういうのは避けていらっしゃいますか?
> > これは入っていたほうが良いものなのか、できたら入っていないほうが良いものなのかわからなくて。
> > 金属イオン封鎖剤についてご存知の方、教えてください。よろしくお願いします。
>
> 純粋な石けんは、水と出会うと、汚れを落とすより泡立つよりなによりまず、
> 水の中の金属分と瞬時に強く結び合って石けんカスになってしまいます。
> 逆に言うと、石けん自身が金属イオンを“封鎖”し終わってから、やっと泡が立ち始めるということなので、
> 初めから“これ一本でOK! 豊かに泡立ち、少ない量でスッキリ洗える”製品にしようにしようと思うと、
> いきおい、石けんよりすばやく、しかも強力に水中の金属分をつかまえて働かなくするような物質を、
> 添加する設計になってしまうわけです。
確かに、今まで使っていた石鹸より泡立ちが長持ちするような気がしました!
だけど、やっぱり環境を汚したくないです。
買いだめしてしまったので、なくなったら元のものに戻します。

>
> 重曹をベースにする生活を組み立ててから、
> 暮らしの便利と、環境に優しいということは、
> 決して相反するテーマではないのだなあ、と、よく思います。
> 古き良きものを新しい目で見直し、新しい知恵と工夫を育てることで、
> いくらでも私たちは大自然の理にかなう、それゆえますます快適、という真の意味で合理的な生活を、
> 今や手にしつつあるのだと思います。
> うわー、えらく長くなってしまいました。ゴメンナサイ。
> 今、なぜみんなが重曹ファンになっていくのかを、キレートの意味から語るだけでも、
> 大きな大きな物語が出来てしまう(^^;
> ものすごく地味で、でも海でも山でも私たちの体の中でも、とっても活躍してくれている物質ですから、
> うまく使えば計り知れないメリットがあると思います。
> これからますます、重曹とその地球に優しい仲間たちを、見直してあげてくださいね。

こちらこそ、とても丁寧に詳しくお答えくださって、とても感謝しております。
私も、重曹ファンの一人なのですが、ここまで重曹の事を知ることができて嬉しいです。
今では重曹とせっけんでシンクも洗面所もピカピカ!!
感謝感謝です。
どうもありがとうございます。
 

( 妊娠することができ、子供も9ヶ月になりました )


投稿1 | ■Re0:液体せっけんの金属イオン封鎖剤について io 2003/9/28(日)15:39

masuさん、こんにちわ。
久しぶりにいらしてくださったとのこと、ありがとうございます〜。
しかも近く赤ちゃんが生まれる。。。おめでとうございます〜(^^)、これからの暮らしがますます楽しみですね。

> さて、質問なのですが、台所用液体せっけんをいつもと違うのを注文したところ、成分の中に、せっけんいがいでは「金属イオン封鎖剤」というのが入っていました。
> 調べたところ金属イオン封鎖剤は、自然界で分解されないらしいのです。。
> こちらの方が割安なのですが、皆様はこういうのは避けていらっしゃいますか?
> これは入っていたほうが良いものなのか、できたら入っていないほうが良いものなのかわからなくて。
> 金属イオン封鎖剤についてご存知の方、教えてください。よろしくお願いします。

スルドいご質問、とってもありがとうございます。
金属封鎖剤は、別名、金属キレート剤、キレート剤、水軟化剤、軟化剤とも言われ、通常お見かけになる製品では、
エデト酸塩(EDTA、EDTA-Na)、アルミノ珪酸塩(アルミノケイ酸ナトリウム、ゼオライト)、などと記されていると思います。
広範に使われている物質でありながら、単に金属封鎖剤と機能を書かれただけであったり、
実際に使われている物質の名前を書かれたものがあったりと、表記がバラバラなのは、
含まれる割合によって、機能名だけでいいか、種類名まで書かなくてはならないかが分かれるからです。
ちなみに含有率が製品の1割を超える場合は、種類名まで書くことになっています。

ご質問の台所用液体石けんに含まれる“金属イオン封鎖剤”は、おそらく1割未満の成分量なのでしょう。
エデト酸は一応、弱毒を指摘されつつも食品添加物扱いなので、
台所用ですと、お買いになった液体石けんに配合されているのは、そちらだと思います。
(アルミノ珪酸塩は、食べ物まわりでは使われず、洗濯用などによく見かけます)

これらは、入っていたほうがいいか、入っていないほうがいいか、という問いは、
二つの答えに分かれるでしょう。
製品の表面的な使い心地、そして一時的な便利のためだけならば、「入っていたほうがよい」になると思います。
しかしながら、おっしゃるように、自然界に与える環境負荷、そして私たちと未来の世代の健康のためには、
「入っていないほうがいい」になるでしょう。

そもそも、これらの物質が封鎖しているのは、水中の金属分(だから水軟化剤ともいう)だということを、
まず頭に入れておかれるといいと思います。
純粋な石けんは、水と出会うと、汚れを落とすより泡立つよりなによりまず、
水の中の金属分と瞬時に強く結び合って石けんカスになってしまいます。
逆に言うと、石けん自身が金属イオンを“封鎖”し終わってから、やっと泡が立ち始めるということなので、
初めから“これ一本でOK! 豊かに泡立ち、少ない量でスッキリ洗える”製品にしようにしようと思うと、
いきおい、石けんよりすばやく、しかも強力に水中の金属分をつかまえて働かなくするような物質を、
添加する設計になってしまうわけです。

現在は、身の回りを見渡してみて、およそ洗浄剤と名のつくものに、金属封鎖剤を含んでいないものは、
ほとんど見かけないくらいかもしれませんね。
でも最初からそうだったのではありません。戦後、ある時期からやたらに添加されるようになりました。
実際、私たち消費者も、「この石けん、泡立ち悪いから、こっちに変えるわ」と、
なぜ使い勝手が良くなったかの理由を知りもせず、つくづく、ずっと、
表面的な利便だけの評価をメーカーさんたちにお返ししてきたなあ、と思います。
需要があるところ、供給あり、です。売れるところに、売れるようなものが安く現れ。。。
要は、このサイクルの繰り返しだったのでしょうね。

というわけで。。。もう気付いてくださったでしょうか、
そうはいっても、私たち、“自然だけど不便な”昔の生活に戻りたいわけではありませんね。
そう、そこで、ここに自然な金属封鎖剤「重曹」を登場させる意味が出てくるのです。(^^)

ただ、重曹の金属イオンを封鎖する力は、エデト酸などよりもゆっくりです。
ですから、洗い桶の水にあらかじめ重曹を入れておいたり、石けんと混ぜてペーストにして使ったり、
他にもすばらしいクリーニングの助剤となる性質をいくつも兼ね備えている重曹ですから、
そのおだやかで健康的な自然の力を上手に引き出しながら、純粋な石けんと名コンビを結成させてあげてください。

重曹をベースにする生活を組み立ててから、
暮らしの便利と、環境に優しいということは、
決して相反するテーマではないのだなあ、と、よく思います。
古き良きものを新しい目で見直し、新しい知恵と工夫を育てることで、
いくらでも私たちは大自然の理にかなう、それゆえますます快適、という真の意味で合理的な生活を、
今や手にしつつあるのだと思います。

うわー、えらく長くなってしまいました。ゴメンナサイ。
今、なぜみんなが重曹ファンになっていくのかを、キレートの意味から語るだけでも、
大きな大きな物語が出来てしまう(^^;
ものすごく地味で、でも海でも山でも私たちの体の中でも、とっても活躍してくれている物質ですから、
うまく使えば計り知れないメリットがあると思います。
これからますます、重曹とその地球に優しい仲間たちを、見直してあげてくださいね。

ではでは〜。

( )