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地球に優しい小さな天使のお話


菌根菌の使用にあたって注意していること
by Yash


弱ってる状態から回復するときには、誰でもリハビリって必要です。土や植物にとっても、それは当てはまります。あなたの身のまわりで、まだ化学肥料に頼りきっている土に対しては、急に施肥をやめて菌根菌だけを導入すると草木が驚くかもしれません。必要な場合は土壌の生態圏を壊さない“超遅効性”の肥料を試してみてください。

根から5センチぐらいの距離に浅い穴を掘って埋めるだけで、あとは、土中の水分にゆっくりと溶け出して拡散していきます。一部の化学肥料のように強い毒性があるものではありませんから、動物を飼っている庭や子供が遊ぶ庭で使っても安心です。自然の森林を復旧するのにも使われています。もう二度と人工的に肥料は与えなくてよくなるのです。それまでしばらくの間、その肥料なら過不足なくリハビリ用の杖の役目を果たしてくれます。

僕が知っている限り、菌根菌との併用が実証されている超遅効性の肥料は、アメリカの多くのメーカーで作られているポリオンコーティングというコーティングを施された肥料だけです。日本にも類似の技術をもつ会社が一社あるそうですが、実際に確かめたわけではないので、どれくらい有効なのかは今のところ不明です。


最後にもう一つ、いつも注意しようと思っていること

まだまだ人間の愚かさにはいろいろなワナが潜んでいると思います。こうやって新しい知識を分かち合うことも大事なことですが、潜在的な危険性があるものに対しては、常に意識して、一歩一歩慎重に歩かないといけないでしょうね。
フロンガスやガソリンが使われ始めたときには、便利だと思う人こそあれ、地球温暖化や大気汚染につながるなんてことを考えた人もいなかったでしょう。同様に、菌根菌という最新テクノロジーの成果も、従来の土着微生物とのバランスなどを十分研究しながら進めていかなければならないと考えています(^^)。
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