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カレン・ローガンさんのおうちを訪問する5

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終わりに


訪問は3時間ほどのことでした。最後に心安らかな軽いランチをご馳走になりました。
そろそろおいとま、ということで時間のない私をカレンさんが玄関まで見送りに来てくれた時です。
「こんにちわ。シロアリ駆除の業者です。お宅新築ですよね、そろそろ処置なさいませんか」
と若いセールスマンがローガン家にやってきました。
なんていうタイミングでしょうね、と私たちは少し顔を見合わせました。
「ええ。知ってるわ。でも私の家はそういうふうにしないことにしているの」
とカレンが答えると、青年は信じられない!という表情で彼女を見つめました。
ワケを聞きたがっているとわかったのでしょう、 とりあえずサヨナラを言ってからお話をしましょうね、と彼女はまず私を送り出してくれました。
離れていく車のリアウインドウから、彼女がニコニコと青年に話している姿が見えました。
青年はカレンさんからどんな話を聞いたでしょう。
どんな生活? どんな生き方? どんな地球の命のこと?
私も聞いていたかったなあ、と思いました。

アメリカでも日本でも。
現代生活を営む中で、少しくらい変わっていても、本当にそのほうが自分と家族と、ひいては地球のために良いと思えたら、そういうやり方を実践する、そういう人々がいます。
照りつける太陽のもと、強く美しく咲いていたカリフォルニアの花のように、カレンさんが私たちに伝えてくれた本の内容は、これからも、静かに静かに根を張り、広がっていくでしょう。
不便をかこうわけではなく、昔に戻るのでもなく、もっとシンプルで清々しい生活を送るために新しい知恵と工夫を編み出すこと。
そのとき初めて、難しい理屈ゆえではなく、人は全てのものに自らもっと優しくなれるのでしょう。
それに、なんといっても。
お掃除が楽しいなんて、それだけで今でも、十分すばらしい大革命ではありませんこと?(^^)

Interview by io

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